結婚の先
子供を授かる前提の結婚
結婚相談所を経営する私は、婚活者との面談で『子供が欲しいから』というセリフを頻繁に耳にします。
現実的に男性も女性も子供を授かりたい気持ちが『結婚したい』に繋がっている方も多いのでしょう。
私自身は特に何もせず3人の子供を授かっているので、今まで妊活に苦しむ方のお話はたくさん伺ってきましたが本当の苦しみはわからないのだと思います。
だから婚活を頑張っている方たちにアドバイスをするにも知識が欲しいと思い、今までもいろんな不妊治療の基礎知識の個人的に勉強をしてきました。
この度ご尽力いただいた仲人さんが企画した日本で不妊治療の先駆者のドクターの勉強会に参加させていただきました。
結婚相談所仲人のための妊活サポートガイドブック出版記念勉強会
~妊活知識を持つことが幸せな家庭づくりをバックアップする~
というタイトルの勉強会です。
一般的に言われていることには医学的には根拠がない物があったり、やはり女性の年齢は妊娠には重要なファクターだということがよく分かりました。
私の経験
私が三男を出産した頃に長男の同級生の仲良しのママ友が2人目不妊でとても悩んでいました。
妊娠に良いと言われる民間療法をいろいろ真剣に取り組んでいました。
ある時、そんな彼女が『何を食べたら妊娠したの?どうやったら妊娠したの?いつ、どんな体位でしたら授かったの?』と必死な顔で聞いてきました。子供を既にひとり授かっている彼女がそんな事を聞いてきたのでどう答えたら良いのか迷っていたら『さっき生理が来ちゃったの。旦那になんて言ったらいいのか』とポロポロと泣き始めました。
彼女はしばらくして2人目を授かり『あの時はごめんね。不妊仲間には“もう1人いるからあなたはいいじゃん”と言われて、何も知らない人には”ひとりっ子はかわいそうよ“と言われて誰にも2人目不妊の悩みがわかってもらえず追い詰められていたの。』と教えてもらいました。
また、同じマンションに住む当時35歳の女性が、いつもマンションの下の公園で息子3人を遊ばしている当時31歳の私が座っているベンチに来て『3人も男の子がいると大変でしょ?1人ちょうだいよ。な〜んてね』と笑顔で言われた事があります。
その時はただの冗談だと思ったけど数ヶ月後にお引越しのご挨拶に来てくれて『私、離婚するの。旦那がよそで子供が出来たからそっちと結婚するの。慰謝料たっぷりもらったわ』と、やっぱり笑顔でおっしゃっていました。
今、彼女の気持ちを考えると胸が張り裂けそうになります。
人生のパートナー
だから『子供が欲しい』と軽く言う婚活者さんに何歳だから子供ができるという約束なんて誰もできないとわかって欲しいのです。
子供を授かる目的で結婚したら授からなかった時はその結婚はどうなるんだろう。
そんな事を考えているので結婚相談所しあわせのランプの会員様にはカウンセリングで『結婚は人生のパートナーと一緒に生きること。2人なら困難も乗り越えられる人と一緒になって欲しい』とお伝えします。そんな2人が子供を欲して授かれば万々歳だし、もしずっと2人で生きることになってもしあわせに生きていくのだと思うのです。
しかし現実的に女性がアラフォーでの結婚なら不妊の定義である1年間努力しても自然懐妊が出来ない状態を待たずに、結婚後すぐに産婦人科に通いタイミング療法にトライしたいと考えるカップルもいます。
そんな方達にも寄り添いたいと思い今後も不妊治療の見識も深めていきたいと思います。