結婚した2人にはたくさんの記念日ができます。
こんな記念日にプラスして、それぞれのお誕生日や義実家の父の日、母の日、生活が始まると子どもが生まれたり、家を購入したりとどんどん記念日が増えていきます。
この記念日の温度感ってそれぞれ違うものですね。
結婚相談所しあわせのランプで素敵なお相手と出会って再婚した男性にお聴きした話です。
彼の実家は家族のお誕生日をとても大切にしていて、みんなでお祝いをする習慣でした。
そして親の結婚記念日は、おばあちゃんが子どもたちとのお留守番にきてくれて、お父さんとお母さん2人でお出かけをしていたそうです。
帰ってくるとお母さんが
『お父さんったら、要らないっていうのにこんな可愛いスカーフを選んで買っていてくれた』
と嬉しそうに子ども達に自慢していたそうです。
そんな彼が前の結婚での初めての結婚記念日。
彼はプレゼントとケーキを買って帰ったそうです。
すると奥さんは『え?何?』と聞いてきたそうです。
奥さんの実家は結婚記念日だけでなく、家族のお誕生日も欲しいものをお願いしてプレゼントをもらっていたけど特にイベントとしてケーキを食べたりご馳走を準備する習慣がなかったようです。
だから、彼のワクワク感と奥さんの日常感の温度差がすごかったんですって。
その後のお誕生日も温度差が埋まらず、彼的には少し寂しさを感じていたそうです。
性格の不一致で離婚に至ったそうですが、記念日イベントだけでなくて一事が万事、それぞれの価値観を擦り合わせる事なく、双方が違和感を感じたまま、自分の価値観を貫いたのがどんどんすれ違ったとおっしゃっていました。
別の家庭で別の環境の中で育った2人が一緒に生活を作るのに、双方にわかりあう努力がなければ新しい家族の習慣や価値観は生まれないのです。
※クリスマスや父の日、母の日の対応も家族によって全く違うので結婚生活では大切ですね。
我が家は結婚31年目です。
うちの旦那さんは30回の結婚記念日を1度も忘れた事がありません。
※私はちょいちょい忘れますが…
私とセンスが合わないので物を準備してくれても、ちょっと残念な事が続いているのに、それでも何かしらの感謝を伝えてくれます。
彼の仕事が遅くなり、お店がどこも閉まっちゃってケーキの代わりにコンビニで菓子パンを買って来てバツが悪そうに『いつもありがとう』とくれた事もあります。
今年のお正月に脳梗塞になってからは1人では杖をつきながら3分くらいしか連続で歩けないのに、30回目の結婚記念日は私が出かけている間に1人でアピタに行って、宝石売り場まで何度も休憩しながらたどり着き、素敵なアクセサリーを準備してくれていました。
左手の握力がほぼない彼は、右手に杖を持っていると買い物をしたものを持てないから脳梗塞になってからは1人でお買い物にはに行けていないのに、どうやってお買い物をしたんだろう。
そんなことを想像すると、いつも以上に嬉しかったです。
その夜は2人でご近所の居酒屋さんに行って楽しいお酒をいただいてきました。そして家に帰ってからもう一つのプレゼントで盛り上がりました。
それは宝くじ。300円のスクラッチを10枚買って来てくれてて、2人でゲラゲラ笑いながら削って遊びました。
これ、楽しいですよ。
※今回末当たりが3枚もあったんだよ。
こうやって30回の結婚記念日を『いつもありがとう』と言ってくれる人だから、私は穏やかに暮らしていられるんだなと思います。
※ちなみに今井家では結婚記念日は2人の記念日なのに、なんとなく私が感謝される日になっています。